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親族や従業員の適正はよく見極める

子供が後継者にふさわしいとは限らない

ここまで、外部のオーナーに譲渡するという前提でお話ししてきましたが、なかには、子供や甥などの親族、もしくはナンバー2の従業員が後を継ぐ意向を示している、というオーナーもいらっしゃるかもしれません。そうした内部の事業承継に関する注意点についても、少し触れておきましょう。

まず、親族、特に子供への承継は、比較的、従業員や取引先の理解を得やすいというメリットがあります。ただ、子供への承継ならではの落とし穴もあります。

よく見られるケースは、子供に、経営者としての能力や自覚が不足していることです。子供に対しては他人以上に厳しい目を向ける親もいますが、つい甘く見積もっている親も見受けられます。子供が後を継ぐことを希望したとしても、即決せずに、後継者の資質があるかどうか、冷静に見極めることが大切です。次のポイントをチェックするといいでしょう。

①リーダーシップはあるか?
会社のトップには、当然、従業員をまとめ、引っ張っていく力が必要です。時には、「部下の失敗は俺の失敗」と、部下を守る親分肌的な資質も必要です。

②借金をする覚悟はあるか?
社長になれば、当然、個人保証を求められます。昔は、「借りた金は生命保険をくずしてでも返せ」と言われたほどです。借り入れをしないで済む企業は別として、後継者は、個人では考えられない額の借金を背負う覚悟が必要です。

③従業員を大切にする心はあるか?
④コミュニケーション力はあるか?
いずれも、リーダーには不可欠な能力といえます。

⑤イエスマンではないか?
会社は、発展し続けて初めて生き残っていけるものです。現状維持をするだけでは、必ず滅びてしまいます。にもかかわらず、社長と同じことしかしない、社長に言われたことしかしない、特に意見を言ってくるわけでもない・・・・・・。このようなイエスマンの後継者では、会社を潰してしまうでしょう。

⑥会社の理念を引き継ぐ気はあるか?
会社に関係するすべての活動は、社長の理念を基に動いているはずです。大げさに言えば、患者様、従業員、取引先は、皆この理念に付き合ってくれているといっても過言ではありません。新会社を設立せず、あえて既存の会社を承継する大きな目的の一つに、この理念を承継することが含まれています。子供だからといって、その理念を勝手に変えてしまえば、患者様や従業員は離れていってしまいます。

⑦会社を継ぐ意思があるか?
どんなに後継者にしたいと考えている人がいても、本人にその気がなければ仕方ありません。望まない承継は、従業員や取引先に迷惑をかけ、後に不幸を生むことになります。

いかがでしょうか。これからの資質は、子供や親族だけでなく、従業員が後を継ぐときにも同じことがいえます。もし、足りないと感じるようでしたら、たとえ意欲があっても、再考した方がいいかもしれません。

ただ、これらの資質は、体験や教育により伸びる部分もありますし、地位が人をつくることもあります。初めから、自分以上の完璧な後継者を求めるのはご法度。まずは役員に昇格させて、様子を見るのも一つの手です。

アテック株式会社 取締役社長 鈴木 孝雄
「薬局オーナーのためのハッピー・M&A読本」より

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