社長に就任した日から事業承継問題は始まる
事業承継の準備は、いつから始めればいいのでしょうか。
正解は「社長になったその日から」。
理由は後継者の決定の難しさもさることながら、経営者の養成には非常に時間がかかるからです。
事業承継を意識しはじめるのは50歳代から
しかし、実際はどうでしょうか?
中小企業基盤整備機構の『事業承継実態調査』(平成23年3月)によると、「後継者が決まっている」もしくは「予定者がいる」と答えた人は51.9%と半数以上(図1)。
しかし、その中で実際に後継者候補が了承しているケースは半数です(図2)。約2割は、候補に話もしてません。
また、いつ承継するかも決めていない経営者が半数です(図3)。50歳代になってから承継についてポツポツ考えはじめるというのが一般的なようです。
※中小企業基盤整備機構の『事業承継実態調査』(平成23年3月)
高齢になれば、病気になったり、悪くすれば突然亡くなるリスクが高まります。
また、後継者を教育するための十分な時間もとれません。ですから、事業承継の準備は早いに越したことはないのです。
それでは、まず、どこから考えればいいのでしょうか?
次ページから、じっくりとご説明します。
事業承継3つの方法