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- ■元気な間は働きたいと思うシニア薬剤師・オーナーは多い
- ■シニア薬剤師・オーナーが抱える悩み・問題 元気な間は働き続けたいと考えるシニア薬剤師・オーナーが多く存在しますが、抱える悩みや問題も色々あります。 シニア薬剤師・オーナーに多い悩みや問題点は次の内容が挙げられます。 ・体力や病気の問題 体力は歳を重ねるごとに衰えていき、50歳を過ぎてから急激に衰えを実感する人も多いでしょう。 病気はなくても、体力が下がってしまうと集中力も落ちやすく、業務効率を下がります。 若い頃と比べて体がいうことを聞かず、思い通りに行動できないことに対する苛立ちも大きくなるでしょう。 また、歳を重ねるごとに病気になるリスクも高まります。 医療に関わる薬剤師であっても人間なので病気になりますし、持病を持つ人もいるでしょう。 体力の低下や病気になった場合は、生涯現役で調剤薬局の経営を続けたくても引退を考えなければなりません。 ・子育てや町内会、自由な時間などのプライベート事情 シニア薬剤師の中にはプライベートも忙しいという方も多いでしょう。 例えば、孫がいて両親が共働きなら子育てに協力しなければならないシーンもあります。 また、自分が住む地域の町内会の班長や役員に選ばれた場合、活動や組織運営にも時間を割かねばなりません。 仕事も大事だけど、自分だけの自由な時間も大切にしたい人も多いはずです。 元々趣味があったり、やってみたいことがあったりすれば、自由な時間の確保も必要でしょう。 しかし、定年退職という概念がない調剤薬局は仕事が多忙で、自分のための時間を確保しにくい人も多いです。 プライベートの時間をもっと設けたいと思った時も、引退を考えるタイミングになると言えます。 ・後継者問題 調剤薬局では後継者がいないという問題も多いです。 薬局の数に反して薬剤師の数は不足しており、どこも人手不足が課題となっています。 今いる薬剤師の中から後継者を見つける必要がありますが、適任者がいなかったり、後継者の育成に時間にかけられなかったりというケースも多いです。 後継者の中には自分の子どもや孫など親族に継がせたいという人もいるでしょう。 しかし、自分が薬剤師だからといって必ずしも子どもが薬剤師の道に進むとは限りません。 むしろ親自身が子どもを縛ることに罪悪感があり、継いでほしいけど強く言えないという人も少なくないです。 自分が元気な間は経営していけても、今後自分の身に何かが起きても継いでくれる人がいなければ廃業も視野に入れる必要があるでしょう。 このように、生涯現役でいたいと思っていてもシニア薬剤師は様々な事情から引退や廃業を選択しなければならない時が必ず訪れます。 まだ元気だから大丈夫と自分を過信せず、上記のような悩みや問題が今後生まれる可能性があることを頭に入れて、引退に向けた計画を立てていく必要があるでしょう。 ■廃業ではなく譲渡での引退も選択に
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