M&Aの仲介を行っている会社は、いくつもあります。その中でどこを選ぶかが成功の分かれ目と言っても過言ではありません。調剤薬局のM&Aにも言えることですが、損をしない仲介会社を選ばなければいけないのです。

今回は、これから調剤薬局のM&Aをしようと考えている方向けに、損をしないための調剤薬局M&A仲介会社の選び方についてご紹介します。どのような手数料が発生するのか、着手金無料や成果報酬制を謳う仲介会社はどうなのか、仲介手数料で損をしないために知っておきたいポイントなどについて解説していきます。M&Aを検討している方は、ぜひ目を通してみてください。

■M&Aをする際に発生する手数料について



損をしない仲介会社を選ぶためには、基本的にどのような手数料がM&Aをする際にかかるのか知っておくことが重要になります。そこでまずは、M&Aにはどのような手数料が発生するのか確認しておきましょう。

・着手金

着手金は、M&A仲介会社と契約書を交わした段階で発生する手数料です。多くの場合、契約書を交わす前までは無料で対応しているため、着手金がはじめて発生する手数料ということになります。譲渡の対象となる調剤薬局の規模によって金額は異なりますが、20万円~500万円ほどの金額に設定されていることが多いです。

しかし、中には相手が確実に見つかるか分からないのに支払いをしたくないと考える調剤薬局のオーナーもいます。そのような場合は、着手金がかからないM&A仲介会社を選ぶことがポイントになります。

・月額報酬

月額報酬は、毎月M&A仲介会社に支払わなければいけない手数料です。30万円~200万円が相場となっていますが、月額報酬の支払いを求めていないM&A仲介会社も多く見られます。

なぜかというと、M&Aは年々増えていて、短期間で成約に結び付けるケースが増えているからです。また、毎月手数料を支払わなければいけないとなると費用の負担が大きいという印象になり、ネガティブなイメージを持たれてしまう可能性が高まるという点も、月額報酬の支払いを求めていないM&A仲介会社が増えている理由だと考えられます。

・中間金

中間金は、売る側と買う側の条件がある程度揃った段階でM&A仲介会社へと支払う手数料です。M&Aを行うために必要となる資料の作成や条件の調整、相手探しなどの業務をする際に必要となる費用が中間金として支払われます。成功報酬費用の1割~2割程度を中間金として請求するケースが多くなっています。

・企業評価費用

企業評価費用は、企業活を算出する際に作成するレポートにかかる手数料です。専門家が企業活を算出するため、費用が掛かるのは当たり前のことです。この相場は、対象となる企業の規模や資産状況などによって異なるため、一概にいくらと言い切ることはできません。

・成果報酬費用

成果報酬費用は、株式譲渡契約書や事業譲渡契約書といった最終的な契約書を締結した段階で発生する費用です。レーマン方式を採用しているM&A仲介会社が多くなっています。レーマン方式の成功報酬費用は、売却の金額が5億円以下なら5%、5億円~10億円なら4%、10億円を超える場合は3%という課金率になっています。

■着手金無料や成果報酬制を謳う仲介会社はどうなの?



M&A仲介会社の中には、着手金無料や成果報酬制を謳っている会社もあります。着手金無料や成果報酬制には、メリットもありますがその分デメリットがあることも忘れてはいけません。続いては、調剤薬局M&A仲介会社選びで損をしたと感じないために知っておきたい着手金無料や成果報酬制を謳う仲介会社のメリットとデメリットについてみていきましょう。

・メリット

1つ目のメリットは、売却の見込みが高い案件を受諾しているという点です。M&Aを行うということは、経営している調剤薬局を売却したいと考えているはずです。そのため、売却の見込みが高い案件を受諾している調剤薬局M&A仲介会社を選択できれば、望み通りの条件で売却できる可能性が高いということになります。

着手金無料や成果報酬制を謳っているM&A仲介会社は、売る側と買う側の双方の目線に立っていると考えることもできるでしょう。なぜかというと、成果報酬はかかってしまいますが、その他の費用を支払う必要がないためです。

2つ目のメリットは、成約までの期間を短縮できるという点です。M&A仲介会社に依頼した場合にかかる費用のほとんどは人件費が占めています。一部の業務は外部へ委託しているケースも多いですが、基本的には自社の人件費が固定費用としてかかってきます。つまり、成果報酬制を採用して成約までスピーディに進めることができれば、人件費を削減することになるため、顧客の負担軽減にもつながるというメリットも享受できるのです。

・デメリット

1つ目のデメリットは、買い手が見つかるか不安要素が残る場合は断られてしまう可能性があるという点です。着手金無料や成果報酬制を謳っているという理由で選んだとしても買い手が見つからなければ、時間の無駄になってしまいます。そのため、買い手が見つかるか不安要素が残る場合は、着手金があったとしても買い手を見つけてくれる可能性が高いM&A仲介会社を選んだ方が良いと言えるでしょう。

2つ目のデメリットは、買い手が複数参加できない場合はその強みを発揮できないという点です。買い手が複数参加していれば、その分売却できる可能性が高くなります。しかし、買い手が複数参加できないのであればその可能性が低くなってしまうため、デメリットだと感じてしまうケースが多いのです。

■仲介手数料で損をしないために知っておきたいポイント



仲介手数料で損をしないためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。次は、どのようなポイントを押さえておけば損を防げるのかみていきましょう。

・着手金や中間金の支払いで損をしないようにする

着手金や中間金の支払いで損をしないようにするには、信頼して任せられる調剤薬局のM&A仲介会社を選ぶことが重要になります。大手のM&A仲介会社であれば、安心して任せられる可能性が高くなるので、どの会社に依頼するか見決める力が必要になると言えます。大手というだけではなく、実績があるM&A仲介会社や完全成功報酬制を採用しているM&A仲介会社であれば、着手金や中間金の支払いで損をする可能性は大幅に軽減されるでしょう。

・いくつかのM&A仲介会社を比較して決める

いくつかのM&A仲介会社を比較して決めるというポイントも、仲介手数料で損をしないようにするための重要な要素になっています。これは調剤薬局のM&Aに限ったことではありませんが、同じようなサービスを提供していたとしても料金設定に差があるということは往々にしてあります。

いくつかのM&A仲介会社を比較して決める場合、無料相談の段階で比較するようにしましょう。正式な契約を目前に比較しようとすると、他の仲介会社との連絡を取らないように囲い込まれてしまう可能性もないとは言い切れません。1社に絞ったにも関わらず、動いてくれなければ致命的なトラブルにつながってしまいます。

そうなることを防ぐためにも、無料相談の段階でいくつかのM&A仲介会社を比較してから決めるようにしましょう。

・中立的な立場で考えてくれるコンサルタントに依頼をする

中立的な立場で考えてくれるコンサルタントに依頼をすることも、仲介手数料で損をしないために知っておきたいポイントの1つとして挙げられます。優良なM&A仲介会社を選ぶのはとても難しいため、手数料などで損をしてしまうケースがあるのです。そのような状況を未然に防ぐためには、中立的な立場で考えてくれるコンサルタントに相談し、適しているM&A仲介会社を紹介してもらった方が良いと言えるでしょう。

■調剤薬局M&A仲介会社を選ぶ時のコツ



調剤薬局のM&Aで損をしないためには、調剤薬局M&A仲介会社を選ぶ時のコツも知っておいた方が良いでしょう。では、どのようなコツを押さえておくべきなのか解説していきます。

・M&Aに関する知識を豊富に有している

M&Aは、金融機関や士業事務所でも相談することができます。しかし、金融機関や士業事務所はM&Aを専門的に行っているわけではないため、ある程度の知識はあったとしても精通しているとは言い難いです。中には、知識が乏しいところや実績が十分ではないところもあると考えられます。

知識が乏しかったり、実績が十分でなかったりすると、希望に合った買い手を見つけられない可能性が高くなってしまいます。それだけではなく、適切なサポートを受けられないというリスクもあるため、注意しなければいけません。

これを踏まえて考えてみると、M&Aに関する知識を豊富に有している会社へ依頼した方が良いと言えるのです。調剤薬局M&A仲介会社であれば、調剤薬局のM&Aに特化しているため、専門的な知識を有するスタッフが多数在籍しています。そのため、買い手と売り手のニーズに応えられるような提案やサポートをしてもらえる可能性が大幅に高くなると考えられます。

・担当者との相性も重要

いくら実績がある調剤薬局M&A仲介会社に依頼しても、担当者と相性が悪ければ成功へ導くことが難しくなってしまいます。相性が悪いと意思の疎通がうまく図れなくなってしまい、スムーズにM&Aを進められなくなってしまうこともないとは言い切れません。もし、相性がイマイチだと感じた場合は、できるだけ早く担当者の交代を依頼したり、他のM&A仲介会社に変更したりといった対応をとるようにしましょう。

・調剤薬局のM&Aに特化している

調剤薬局のM&Aを検討しているなら、調剤薬局のM&Aに特化しているM&A仲介会社を選ぶようにしましょう。M&Aをよりスムーズに進め、成功へと導きためには、その業界に関する知識も必要になります。調剤薬局の場合は、許認可制や薬剤師の確保といった注意点について把握しているか否かも重要なので、正しい知識を持っている必要があります。

調剤薬局のM&Aに特化しているM&A仲介会社へ依頼すれば、より的確なサポートをしてもらえるでしょう。そしてそれは成功率アップにもつながるため、調剤薬局のM&Aに特化しているか、実績は豊富にあるかといった点も忘れずに確認しておいてください。

・必要な手数料が明確になっている

必要な手数料が明確になっているかどうかも依頼する前に確認しておく必要があります。M&Aの仲介をしてもらう際には手数料が発生するため、料金形態は複雑になりがちです。手数料がどのくらいかかるのかを把握できなければ、多額の手数料を請求される可能性も出てきます。

多額の手数料を請求されてしまっても、手数料について把握していなければ異議を申し立てることもできなくなってしまいます。トラブルに発展することを防ぐためにも、必要な手数料が明確な調剤薬局M&A仲介会社を選択するようにしましょう。手数料無料や成果報酬制を採用しているM&A仲介会社から選べば、費用を抑えながら希望通りのM&Aを実現できる可能性が高くなります。

■調剤薬局M&A仲介会社選びで迷ったらアテックへ



調剤薬局のM&Aで損をしたり、失敗したりしないためには、M&A仲介会社の選び方を知っておく必要があります。しかし、M&A仲介会社の選び方を知っていたとしても、多くの会社から自社に合っている仲介会社を選ぶのは難しいと感じてしまうケースもあるでしょう。そのような場合に利用していただきたいのがアテックのサービスです。

・アテックなら売る側の仲介手数料が無料

アテックは、これまでに多くの調剤薬局M&Aを行ってきました。アテックが行っている調剤薬局M&Aの場合は、売る側の仲介手数料が無料となっています。売る側の仲介手数料が無料なので、売却時の手取り金額が増えるというメリットを享受できるでしょう。

・アテックの特徴

アテックは、日本初の調剤薬局M&A仲介会社として事業をスタートしました。これまでに多くの調剤薬局M&Aをサポートしてきたという実績を持っているため、それぞれの状況に応じてより良い提案やサポートを行えるような体制が整えっています。中立で公正な立場で理想を形にするための支援を行っているので、ハッピー・リタイアを実現したいと思っている人からの相談にも答えられるようになっています。

そんなアテックは、調剤薬局M&Aマッチングサイト・ファーママーケットを運営しています。ファーママーケットには、調剤薬局の譲渡を検討しているオーナーと独立を目指している薬剤師・調剤薬局の買収を検討している経営者が登録しているのです。登録者数も多いので、希望条件に合う調剤薬局M&Aを実現できる可能性が高くなっています。

調剤薬局M&Aを考えているのであれば、ぜひアテックへの相談やファーママーケットへの登録を前向きにご検討ください。
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