近年、調剤薬局のM&Aや事業継承は注目されてきており、長年経営してきた経営者が満足のいく事業継承をするためには、薬局のM&Aが最も最適な方法なのではないかと認知されてきているのです。
最近では、スムーズに薬局M&Aを進めていくために、仲介業者を介して行う経営者も増えてきています。
しかし、仲介業者を介して薬局M&Aを行う場合、仲介の手数料が必要になってきます。
これから調剤薬局M&Aや事業継承を行うことを検討されている方にとっては、仲介手数料がどのくらいかかるのか気になるところではないでしょうか?
そこで今回は、薬局M&Aでかかる手数料についてご紹介しましょう。
手数料は調剤薬局の規模によって変わる?
調剤薬局M&Aでは、譲りたい薬局の規模によって手数料が変わってくるところが多いと言われています。
つまり、譲渡金額によって手数料の金額も変わってくるということです。
M&Aに関わる相談は無料となっているところも多いですが、着手金と手数料(成功報酬)という方式を採用している仲介会社が一般的となっています。
仲介業者は、企業評価料(株価算定料)を負担にならない程度の金額で請求し、手数料(成功報酬)として仲介業者が受け取るという形です。
手数料の金額は仲介業者によって違いはありますが、報酬表を開示しているところもあれば、具体的に開示していない業者もあるというのが実態として見られます。
しかし、譲りたい薬局の規模によって手数料が変わるということを理解し、価格相場を知ることが大切です。
相場を計算するには
薬局M&Aにおいて譲渡金額の相場を把握するには、どのような計算をすれば良いのでしょうか?
調剤薬局の売上高は、1店舗あたり3000万円~10億円というように店舗によって大きく違ってきます。
そのため、相場を把握するには売上高ではなく営業利益の3年~5年分を基に計算するのが望ましいでしょう。
計算式としては、譲渡金額=営業利益(3年~5年分)+純資産となります。
ここで言う営業利益は、毎年まとめる決算書の営業利益のことではありますが、節税目的の経費や、経営者個人経費を覗き、役員報酬の適正化した金額にする必要があります。
というのは、このような項目を含めて計算すると、営業利益は経営者の判断で調整しやすくなるからです。
本当に適正な営業利益を割り出すことで、譲渡金額を明確に把握することができます。
また、計算式にある純資産については、会社の総資産から負債を差し引いた残りの金額のことを表します。
純資産は、土地を現在の時価に変え、営業利益と同様適正な価格に直す必要があるでしょう。
大手仲介会社の手数料はどうなっている?
薬局M&Aにおいては、大手の仲介会社では譲渡金額×5%の手数料がかかるのが一般的であると言われています。
しかし、実際には下限報酬設定されている業者もあり、たとえ譲渡金額が5億円に満たなくても手数料が2500万円かかることもあるのです。
そのため、仲介業者でかかる手数料を事前に理解してから依頼することが大切です。
手数料がかからないとしている仲介業者もありますが、その中には譲受希望者に助言することが多い評判の悪い業者も存在します。
そのため、手数料が低いからと言って歴史の浅い仲介業者ではなく、多くの実績や経験のあるところを選ぶことが大切です。
手数料を計算するには
調剤薬局M&Aや事業継承において、M&Aの仲介業者に依頼する方は多いでしょう。
いくつかの仲介業者を比較する際には、手数料の違いを基に計算して検討することはできるのでしょうか?
M&A業界においては、手数料計算式として「レーマンテーブル」というものがあります。
レーマンテーブルは移動した資産価格に対して一定の割合を乗じて算出する方法ですが、このレーマンテーブルを基にしてある程度かかる手数料を把握することも可能です。
この計算式では、報酬算出基準額に一定の手数料を書けることで手数料を算出することができます。
【譲渡価格と手数料】
・1000万円以下:150万円
・3000万円以下:250万円
・6000万円以下:350万円
・1億円以下:500万円
・1億円~5億円以下:5%
・5億円~10億円以下:4%
・10億円~50億円以下:3%
・50億円以上:2%
上記を基準として計算すると、例えば譲渡金額が1億円であった場合、その金額に5%をかけることで手数料を算出することができます。
ただ、仲介業者によっては、こうしたレーマンテーブルに捉われず、条件面を重視して算出しているところもあるため、一般的な目安として考えておきましょう。
薬局M&Aにおいては、仲介業者選びのためにも手数料の相場を知ることは大切なことです。
しかし、手数料には契約書作成料やデューデリジェンスの料金などが含まれていないことがほとんどのため、別料金についても把握しておく必要があるでしょう。
仲介業者に依頼するメリットは大きい
仲介業者選びでは手数料の違いも気になるところですが、的確にトラブル対処をしてくれたり、高い相乗効果を生む相手先を見つけてくれたりと仲介業者に依頼することはメリットが大きいです。
また、薬局M&Aに関しての知識やノウハウをたくさん持っているため、マッチングはもちろんのこと、M&A成立において大切なポイントや注意点なども手厚くサポートしてくれるでしょう。
数多くの実績や経験がある仲介業者であれば、それだけ安心して依頼することができますし、譲受側との信頼関係も生まれやすくなるという特徴もあります。
手数料を抑えつつ安心して依頼したいなら
調剤薬局M&Aや事業継承を検討する際に、手数料がどうしてもネックになることがあります。
しかし、だからと言って手数料が安い仲介業者に依頼して失敗したくないことでしょう。
そんな時は、どのような仲介業者に依頼することが望ましいのでしょうか?
薬局M&Aや薬局経営総合支援を手掛けているアテックは、薬局M&Aの仲介業者の1つです。
アテックはM&Aがまだ一般的ではなかった1991年に創業し、日本初となる調剤薬局M&Aの専門会社として展開してきました。
どこよりも早く調剤薬局M&Aの必要性を広め、これまでの数多くの経験や実績を積んできている会社です。
また、そんなアテックにおいては譲渡したい経営者側の手数料がかからず、譲受希望者のみ手数料がかかるという仕組みになっています
。できるだけ売り手側の手取りが多くなるよう、報酬規定についてもしっかりと開示しているのも大きな特徴ではないでしょうか?
様々な諸費用が発生する中で、仲介手数料が無料であるというのは大きなポイントとなることでしょう。
一般的な仲介業者の手数料は数千万円からとされているところも多く、調剤薬局1店舗の譲渡を考えた場合には大きな負担になってしまいます。
アテックは譲渡される経営者の手取り額が最大になるよう配慮しているのです。
譲渡金額や手数料が気になる方にとっても、アテックのように実績があり信頼される仲介業者であれば、安心して依頼することもできるでしょう。
今回は、調剤薬局の規模によって手数料が変わってくることや、手数料の相場などを広く紹介してきました。
前述したように、薬局M&Aにおいて仲介業者に依頼することはメリットも大きいです。
しかし、手数料の安さだけで仲介業者を選んでしまうことで、満足のいくM&Aができない可能性もあります。
アテックは仲介手数料がかからないということだけではなく、豊富な経験と数多くの実績がある調剤薬局M&Aの専門会社です。
また、アテックは譲渡したい経営者と譲受したい経営者とのマッチングを行うことのできるサイト「ファーママーケット」の運営も手掛けています。
今後調剤薬局M&Aや事業継承を考え、仲介業者を検討している場合には、アテックやファーママーケットを候補として挙げてみてはいかがでしょうか?